2013年12月22日日曜日

011:アクロイド殺し★★☆☆☆



今年、ミステリに本格的に取り組み始めてから2冊目となるクリスティの作品が「アクロイド殺し」。クリスティものは以前「オリエント急行の殺人」など数冊読んだ記憶があるが、ほとんど覚えていないので当然再読しておかないとね。
|正直になるしかない
しかし、はっきり言ってこの作品が私には「面白い」とは思えない。天下のアガサ・クリスティにこんな評価をしてしまっては全国100万人のミステリーファンに叱られるかもしれないが、自分には正直になるべきだ。
エラリー・クィーンにも同じような印象を受けている。ことによると私には古典的本格派といわれるジャンルが向いていないのかもしれない。それはそれで仕方ない。

|しいてあげるなら
確かに、小さな灰色の脳細胞を持ったポアロのキャラクターには惹かれる部分はある。極度に服を気にしたりする几帳面で神経質な性格が観察力や論理的な推理展開に向いているだろうと納得感を得られる・・・が、今となってはそれもステレオタイプと言わざるを得ない。だから小説としての面白みを求めるというよりは、トリックの形を学ぶ対象にすべきかな。勿論、発表された当時では”衝撃的”な内容だったのだろう。

|フェアかフェア論争に見るマーケティング効果
ところで、この小説の最大の特徴である”叙述トリック”の採用方法について、本格推理小説という性格上アンフェアではないのか論争になったらしい(アクロイド殺し:wiki参照)。その後、この議論を気に病んだ本人の失踪や(ネタかな)、当時アンフェア派の代表である同じくミステリー作家のヴァン・ダインによる「ヴァン・ダイン二十則」の提示につながったらしいなどど、色々と賑やかな話題を提供した作品であったことは間違いないところ。そういう意味ではマーケティング戦略が効いた作品だったのだろうか。

クリスティもあと何冊かは読むつもりだ。

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